ホットケーキ売り場に並んでいる「ケーキシロップ」と「メープルシロップ」。
見た目も使い方もよく似ているため、同じような商品だと思っている人も多いのではないでしょうか。
なかには、パッケージに「メープルシロップ入り」と書かれたケーキシロップもあります。
しかし、「メープルシロップ入り」のケーキシロップは、純粋なメープルシロップと同じものではありません。
主な原材料や風味、価格などに大きな違いがあります。
この記事では、ケーキシロップとメープルシロップの違いを、実際の商品表示をもとに分かりやすく解説します。
ケーキシロップとメープルシロップの違い
ケーキシロップとメープルシロップの主な違いを、表にまとめました。
| 比較項目 | ケーキシロップ | メープルシロップ |
|---|---|---|
| 主な原材料 | ぶどう糖果糖液糖、水あめ、砂糖などの商品が多い | カエデの樹液 |
| メープルシロップの割合 | 商品によって異なる | 純粋な商品はカエデの樹液由来のシロップ100% |
| 味や香り | しっかりとした甘さで、クセが比較的少ない | カエデ由来の独特な香りとコクがある |
| 価格 | 比較的手頃 | 比較的高価 |
| 主な用途 | ホットケーキ、ワッフル、デザートなど | ホットケーキ、お菓子、飲み物、料理など |
大きな違いは、何を主原料として作られているかです。
純粋なメープルシロップは、カエデの樹液を煮詰めて作られます。
一方、ケーキシロップは、ぶどう糖果糖液糖や水あめ、砂糖などを組み合わせて作られる商品が一般的です。
「メープルシロップ入り」とはどういう意味?
「メープルシロップ入り」と表示されたケーキシロップは、原材料の一部にメープルシロップを使用した商品です。
ここで注意したいのが、「メープルシロップ入り」と「メープルシロップ100%」は意味が違うということです。
「入り」と書かれていても、商品の大部分がメープルシロップでできているとは限りません。
糖類を主体としたシロップに、メープルシロップを加えている場合もあります。
ただし、「メープルシロップ入り」という言葉だけでは、実際にどの程度の量が使われているかまでは分かりません。
詳しく知りたい場合は、パッケージ裏面の原材料名を確認しましょう。
実際のケーキシロップの原材料を確認
今回スーパーで見つけた「スマイルライフ ケーキシロップ」には、表面に「メープルシロップ入り」と表示されていました。
メーカー公式サイトによると、原材料は次のとおりです。
糖類(ぶどう糖果糖液糖、水あめ、砂糖)、はちみつ、イソマルトオリゴ糖シロップ、メープルシロップ/香料
この商品では、メープルシロップより先に、ぶどう糖果糖液糖、水あめ、砂糖、はちみつ、イソマルトオリゴ糖シロップが記載されています。
加工食品の原材料名は、原則として使用した重量の多いものから順に表示されます。
そのため、この商品はメープルシロップが主原料なのではなく、複数の糖類を主体にしたケーキシロップであることが読み取れます。
なお、原材料の正確な配合割合は表示されていないため、パッケージだけを見て「メープルシロップが何%入っている」と判断することはできません。
メープルシロップとは?
メープルシロップは、サトウカエデなどのカエデの木から採取した樹液を、加熱して水分を蒸発させた甘味料です。
純粋なメープルシロップは、砂糖や水あめを加えて甘くするのではなく、カエデの樹液そのものを濃縮して作られます。
カエデ特有の香ばしい香りと、すっきりした甘さ、深いコクが特徴です。
ホットケーキだけでなく、ヨーグルトやトースト、紅茶、焼き菓子、煮込み料理などにも利用できます。
ケーキシロップとは?
ケーキシロップは、主にホットケーキやワッフルなどにかけて食べるために作られたシロップです。
ケーキシロップという名称に統一された一つの配合があるわけではなく、原材料は商品によって異なります。
たとえば、次のような原材料が使われます。
- ぶどう糖果糖液糖
- 水あめ
- 砂糖
- はちみつ
- オリゴ糖シロップ
- メープルシロップ
- 香料
商品によってはメープルシロップを使用せず、香料などでメープル風味を付けたものもあります。
そのため、ケーキシロップを購入するときは、商品名や表面の写真だけでなく、原材料名まで確認することが大切です。
ケーキシロップは偽物なの?
ケーキシロップは、メープルシロップの偽物というわけではありません。
そもそも、ケーキシロップとメープルシロップは、原材料や味、価格帯が異なる別の商品です。
ケーキシロップには、次のようなメリットがあります。
- 比較的安く購入できる
- クセが少なく食べやすい
- 甘みがはっきりしている
- 気軽にたっぷり使える
一方、純粋なメープルシロップには、カエデの樹液ならではの香りやコクがあります。
どちらが優れているというよりも、価格や風味、使い方に合わせて選ぶ商品と考えるとよいでしょう。
ケーキシロップの方が安いのはなぜ?
一般的に、ケーキシロップは純粋なメープルシロップよりも安く販売されています。
その大きな理由は、使われている原材料の違いです。
メープルシロップは、カエデの木から樹液を採取し、それを煮詰めて作ります。
樹液を採取できる季節や地域が限られており、製品にするまでに多くの樹液とエネルギーが必要です。
一方、ケーキシロップは、水あめや砂糖、ぶどう糖果糖液糖などを組み合わせて製造できます。
そのため、安定して大量生産しやすく、価格も抑えやすいと考えられます。
メープルシロップ100%の商品を見分ける方法
純粋なメープルシロップを購入したいときは、パッケージ表面だけでなく、裏面の原材料名を確認しましょう。
原材料名が「メープルシロップ」だけであれば、ほかの糖類や香料を加えていない商品と判断できます。
一方、原材料名に次のような表示がある場合は、メープルシロップだけで作られた商品ではありません。
- ぶどう糖果糖液糖
- 水あめ
- 砂糖
- 香料
- カラメル色素
また、「メープル風味」「メープルタイプ」「メープルシロップ入り」といった表現も、それだけでメープルシロップ100%を意味するものではありません。
ケーキシロップとメープルシロップはどちらを選ぶ?
ケーキシロップがおすすめな人
- 価格を抑えたい人
- ホットケーキにたっぷりかけたい人
- クセの少ない甘さが好きな人
- 家族で気軽に使いたい人
メープルシロップがおすすめな人
- カエデ由来の本格的な香りを楽しみたい人
- 原材料がシンプルな商品を選びたい人
- お菓子や料理の風味付けにも使いたい人
- 少量でも豊かな香りやコクを感じたい人
甘さをたっぷり楽しみたいときはケーキシロップ、香りやコクを重視するときは純粋なメープルシロップというように、使い分けてもよいでしょう。
よくある質問
ケーキシロップには必ずメープルシロップが入っていますか?
いいえ。ケーキシロップの原材料は商品によって異なります。
メープルシロップを使用した商品もあれば、メープル風味の香料などを使用した商品もあります。
「メープル風味」と「メープルシロップ入り」は同じですか?
同じとは限りません。
「メープルシロップ入り」は、原材料としてメープルシロップを使用していることを示します。
一方、「メープル風味」は、メープルを思わせる味や香りを表す言葉であり、実際にメープルシロップが使われているとは限りません。
ケーキシロップとメープルシロップは代用できますか?
ホットケーキやトーストにかける用途なら、基本的には代用できます。
ただし、甘さや香りは異なります。
お菓子作りや料理で置き換える場合は、仕上がりの風味や水分量が変わる可能性があるため、少量ずつ調整しましょう。
ケーキシロップにはちみつが入っていることはありますか?
商品によります。
今回紹介したスマイルライフのケーキシロップには、原材料としてはちみつが使用されています。
一方で、はちみつを使用していないケーキシロップもあります。
はちみつを含む食品は、1歳未満の乳児には与えないでください。
購入前に必ず原材料名と注意表示を確認しましょう。
まとめ
「メープルシロップ入り」と表示されたケーキシロップは、純粋なメープルシロップとは別の商品です。
- 純粋なメープルシロップは、カエデの樹液を煮詰めて作られる
- ケーキシロップは、糖類を主体に作られる商品が多い
- 「メープルシロップ入り」は、メープルシロップ100%という意味ではない
- 原材料名を見ると、商品の主な原料を確認できる
- どちらが良い悪いではなく、価格や風味に合わせて選べる
パッケージの表面だけを見ると似ていますが、裏面の原材料名を確認すると、その違いがよく分かります。
本格的な香りを楽しみたいときは純粋なメープルシロップ、手頃な価格で気軽に使いたいときはケーキシロップというように、目的に合わせて選んでみてください。
参考資料
- 株式会社ライフコーポレーション「スマイルライフ ケーキシロップ200g」商品情報
- 消費者庁「食品表示実践マニュアル」
- ケベック・メープルシロップ生産者協会「カナダ産メープル」


